
次の日の午前中、日課であるウォーキングを理由に、次女の夫であるヨッシーは朝早くから車を探しに出発した。
その前にもインターネットであらゆる駐車場を調べたし、電話で問い合わせたりもしたがまったく手がかりなし。居ても立っても居られなくなったのだ。
思い立ったらすぐ行動。そんな頼もしい男だった。
まず最初に、マリモたちからここ怪しいと情報共有していた場所を見に行った。
「そうは言ってもね。ここ昨日お義母さん見たと言ってたなー」
「一応ねー」
念には念を。ヨッシーは1階から順々に1台ずつ慎重に確認した。
「え、ええっ! あ、あれかな? あれだよな? あ、あった!!」
さっそく車を発見したのである。まさにドンピシャの1軒目に。
言われていたように、車の左前方にバカチョン棒が付いている。
「これだ! 絶対にこれだ!」
なんと、昨日美恵子が探したと言っていた駐車場にあったのだ。しかも剛が言っていた上から見渡せる3階の角に。二転三転したが、最終的に剛の記憶が正しかったのだ。
今思うとね、剛はこの時すでに認知症症状が出ていたんだなと思うわ。それでもうちらは動かなかったんだよね。
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