「いただきまーす」
予定通りのお寿司ランチを、剛、美恵子、マリモ、タラモでいただく。
マリモとタラモは、剛とどう接していいか不安のまま、やたらテンション上げて無理やり話続けた。
「わー、美味しそう。私サーモンのやつにしたんだー」
「私は中トロ追加したよ」
「お父さんは、やっぱマグロの赤身がメインだね」
「お父さんのはね、ハマチとイカもマグロの赤身に変えたのよ」
毎日一緒に生活している美恵子でさえ、テンションをあげているように感じた。
「それにオプションの茶碗蒸しも、お父さん食べてね」
「今日は父の日なんだから」
「そうだよ。だからお寿司なんだよ」
何で珍しく娘たちが来たのか考えてもいないと思うが、説明的な会話が続いた。
「これいらなーい」
剛は茶碗蒸しは食べないらしい。しかも言い方が子供っぽい。ワガママな子供。せっかく剛が好きだから頼んだのに。
美恵子は「美味しいよ。食べればいいのに」
「いらないよ。いらないって言ってんだろ!」
あーーーー始まった。イヤな空気。もうこれいつからだっけな。こういう感じ。この空気がホントイヤ。
「じゃ、夜食べる?」
美恵子も案外しつこい。やめとけばいいのによく言えるなと思いつつも、マリモとタラモは
「私サーモンから食べようっと」
「私イカいくわ」とか話をそらし続けた。
「これいらなーい。食べていいよ」
今度はマリモにいくらの軍艦巻きを差し出した。マリモは自分のだけでもかなりの量があるからきついなーと思いつつも
「えっ! いいの!」と言って嬉しそうにそれを食べた。
「タラはこれ食べな」タラモも同じ気持ちで
「やったー! いただきまーす!」と嬉しそうに答えた。
「ワサビすげー入ってんなー」ワサビに文句。
「なんだよこれ! こんなの気持ち悪くて食えねーよ」アナゴに文句。昔は大好きだったじゃん。
美恵子曰く、剛はここんところ舌も幼稚になっているらしい。子供が好きそうな食べ物を好んだ。例えば、パン、ラーメン、パスタ・・・。
特にお気に入りは『バーガーキングのハンバーガーとポテトのセット』
聞いているだけならカワイイが、まったく手のかかる子供だ。しかも態度はいたって偉そう。手に負えないクソじじい。
ぜひバーガーキングを最後の晩餐にしてやりたいと本気で思ったわ。
ま、それでも今日は会いに行って良かったと思ったんだけどね。
4コマ漫画
飲み過ぎなのよ

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