33こっちもかなり頑固なのよ

2025.2.4

急に押しかけられたら迷惑かなあ・・・。と少し不安をかかえながらも、マリモは実家に向かっていた。

そう、タラモやリリ子から聞いている、美恵子がほとんど食事をとらなくて元気がない。という容態がいまいち分からなかったのだ。この目で確かめたいと思っていた。

今日はお昼に仕事を終わらせ、東京から実家のある藤沢方面に向かっていた。予告しても心配するなと思って、電車の中から連絡を入れた。

ここのところ、朝から晩までずーと寝続けているらしい。この日もなかなか返事が来なかった。

長い電車の中、マリモはウトウトと気持ちのよい眠りに落ちていた。この時ばかりはすべてを忘れて・・・。

次は戸塚というアナウンス。戸塚ってどこら辺だっけ?

と思いながら、ふとスマホを見ると美恵子からの返信マーク。なんか少しソワソワしながら見てみると・・・。

正直言って傷ついた。悲しかった。こんなに心配なのに。来ないでとお願いされたのだ。

自分は具合悪くて朝からずーと寝てるくせに、こんな時でも剛の顔色見てるのかよ。

マリモはちょっと弱気になりながら、やっぱりなー。あーどーしよ。帰ろうかな・・・。

だからと言って素直に諦めるわけにはいかないのだ。

目的は美恵子の症状からして、うつ病の可能性があると考えていたので、病院へ連れて行きたい。何せ長女としてタラモとリリ子の分の想いも背負っての説得なのだ。

ホントにね、相変わらず頑固なのよ。かなり弱ってて、食べない、寝てる、しかも頭が回らない言ってるのに平気だからって。なんだか腹が立ってきた。

しかしこんなことは予想してたので、マリモは明日は有休をとっていた。

普段そんなに休んでないあり余った有休を、それこそ今でしょ。という思いで存分に使うつもりでいた。何なら病院行くまで休んでやる!

何せ、何十年も自分の生活中心で、親孝行なんぞして来なかった。別に感謝されたいわけではない。ただただ心配。元気になってもらいたい。自分の仕事とかもうどーでも良かった。

それにも関わらず強行突破する勇気もなく、タラモとリリ子にその一部始終を言い訳のように説明した。タラモもリリ子も想定内なのかあっさり承諾してくれた。

少しホッとしながら、さーてタラモの家に向かうか。明日タラモと病院へ連れて行くのでもともと東京に戻るつもりはなかった。

お前もな