55短気増し増し

2025.5.4

マリモとタラモは母の日を口実に、実家に集合しようとしていた。

そう、先日剛がまたお隣への怒鳴り込みの後、子供たちでなるべく実家に顔を出して、お隣から気を反らす作戦を行おうと考えたのだ。

ただ、剛はここのところ警戒心が強く、また何か言いがかりをつけてくるのではないかと思われないよう、さりげなく・・・。

「はい、お父さんはシウマイ弁当ね」

「相変わらずワンパターンだなー」

「シウマイ1個食うか?」

剛は楽しそうだった。

そしていたって冷静。いつもの剛だった。

いや、最近いつもの剛が何なのか分からなくなっていたのだが、ああこんな感じだったよなって思い出すくらい普通だった。

刺激を与えなければ落ち着いていて、普通なんだよなー。マリモは少しだけ安心した。

しかし夕方になると些細なことで短気が出てきた。

「あれ、オレのTシャツは?」

「2枚とも洗っちゃったわよ」

「じゃあ、何を着るんだよ!! バカヤロー!!」

着たいものが着られなくて怒り・・・。

「あ、痛たたたたたたたっーー」

「こんなところに物を置いておくなよ!! バカヤロー!!」

孫が散らかしたオモチャに足をぶつけて怒り・・・。そして心配になるくらいよろけた。

短気が更に短気になってるな。しかも足腰もだいぶ弱ってきているし。と、マリモはだんだんいつもの不安とイヤな気分になった。

自転車大好き

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