「もしもしー?」
「だからさー、リリ子が昨日から熱が下がらなくてねー」
マリモがかけなおした電話に対して、美恵子は想像よりは明るいいつもの感じ。そしていつも通り主語がない会話。まるでさっきまで話していたような感じもいつも通り。
それにマリモは少しホッとした。
結局は三女のリリ子の高熱が下がらないため、美恵子が2人の孫の面倒を見に行く間の数時間でもいいから、剛の相手をしてほしいとのことだった。
ここんところ剛のボケが進行していて、孤独に対しての不安感が強く、美恵子が数時間いないと不機嫌になり面倒臭いのだ。
もちろん、そんなことはお安いご用。
何かあったら、いつでもすぐに飛んで行こうと決めていたからだ。
マリモとタラモに与えられたミッションは、お弁当を買って、剛と一緒にお昼ごはんを食べるということだった。
このミッションは一見簡単そうに見えるが、よくよく考えてみると、美恵子がいない状態で剛の相手をしなければならない。なかなかの不安と苦痛要素が隠されている。
慎重に、かつ優しく進めなければならない。
そう地雷は絶対に踏まないように。
そんなことを考える暇もなく、慌ただしくマリモは支度を始めたのだった。
4コマ漫画
近所迷惑

